『フリーランス&”複”業で働く!完全ガイド』早期退職と複業を勧める理由

2018-08-26

道路の真ん中に座って空を見上げる男性

定年前後の皆さん、こんにちは。

皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。

今回、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会監修、日本経済新聞出版社編集の『フリーランス&”複”業で働く!完全ガイド』を読みました。

この本を監修した、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会では、「フリーランス」を次のように定義しています。

特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人

また、本業以外の”副業”や、複数の仕事を並行する”複業”により、キャリアを複線化させることを「パラレルキャリア」、そんな人を「パラレルワーカー」と呼ぶそうです。

フリーランスという言葉自体は、1980年代から日本でも使われていましたが、頻繁に聞かれるようになったのは、2005年以降ですので、比較的最近です。

そのため、若い人たちを表した言葉、というイメージがありますよね。確かに、この本で紹介されている人たちも、30代、40代中心です。

しかし、特定の組織に専従しないで、専門知識を提供する人は、昔からいます。たとえば、大工さん。

私の家を建ててくれた大工さんと、休憩時間にお話したことがあります。条件の合う新築物件があれば、工務店経由で、その都度仕事を請けるそうです。

病気や怪我もできないという厳しい面はあるが、棟上げ後は、ほとんど自分一人で家を建てるので、やり甲斐もあるし、楽しいと言われてました。

フリーランス=若者と考えることはなく、私たち50代の人間にも、会社を辞めてフリーランスになる道はあります。

副業を解禁する大手企業

もうひとつの、パラレルワーカー(副業、複業)の方ですが、最近になって「大手企業で副業解禁」という記事を、よくネット上で目にしますね。

もともと会社は「副業禁止」と、従業員規定なんかに書いていたと思います。

情報漏洩などのリスクを考えてのことでしょうが、そもそも終身雇用するつもりなら、副業禁止で何も問題なかったでしょう。

しかし、日本の終身雇用制度は、すでに崩壊しています。

いち早く副業を解禁したロート製薬では、最初の年に66名の応募があったそうです。なかには、週1日は病院の先生で、残り4日はロート製薬の仕事という人もいます。

現行の業態のままでは、右肩上がりの発展は見込めない中、副業という形であれ、新しい分野へ社員が挑戦することは、会社が変わる、伸びる可能性にもなります。

今後ますます、企業は副業を推奨するようになるでしょう。

長い人生、ひとつの仕事ではリスクが高い

副業や、複業により、キャリアを複線化させている人を、「パラレルワーカー」と呼ぶことは、先に書きました。

ある経済学者は、パラレルワークを、以下の4つに分類しています。

  • 有給ワーク(副業、自営、雇用)
  • 家庭ワーク(家事、育児、介護)
  • ギフトワーク(ボランティア、社会活動)
  • 学習ワーク(勉強会、学び直し)

これらを組み合わせた生き方をすることで、人生はより豊かになり、いきいきと働けるようになると、経済学者は提案しました。

たしかに、同じところ(会社)にいると、「常識」が偏ったり、視野も狭くなります。他人が見たら驚くような、自分自身の価値にも、気づくことができません。

4つのワークのどれでも良いので、まずは興味がある分野に参加してみましょう。家事でも、ボランティアでも良いのです。新しい人と交わることで、自分の価値も発見できます。

会社で定年を迎えても、まだ20年以上の人生があります。

定年後に「第二の人生」を考えるのではなく、早いうちに、今とは異なる場所を見て、自分の可能性を広げることが大切。

先が見えない時代、ひとつの仕事では変化に対応できず、リスクが高いということです。

まとめ

私たち50代が会社を辞めたとき、どのような働き方があるでしょうか?

専門知識を活かして、まさにフリーランスとして活躍できる人もいるでしょう。

いつかは本業にしたいと考え、自作の商品をネットショップで売りながら、クラウドワーキングで足りない生活費を稼ぐという、複業形態も考えられますね。

昔と違い、さまざまな働き方が、選べるようになりました。

本当にやりたいこと、自分のスキル、生き方にあった働き方を見つけ、なるべく早く、今の会社を卒業しましょう。

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