『働きかたNext選ぶのはあなた』早期退職し、自分で決める働き方改革!

2018-07-17

働き方の選択肢

定年前後の皆さん、こんにちは。

皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。

今回、日本経済新聞社編集の『働き方Next 選ぶのはあなた』を読みました。

この本は、日本経済新聞朝刊で、2015年1月から2016年3月まで連載されていた「働き方Next」の記事をまとめたもので、新人からベテラン社員、非正規労働者に経営者、そして、日本で働く外国人の方まで、実に多くの人々の仕事に対する考え方が載っています。

また、時短、残業ゼロ、育休、在宅ワークなど、働き方改革として推奨されている勤務形態について、個人ごとの実例が示され、良い点、悪い点などの感想も述べられています。

特に後半の第6章では、シニアの働き方に関する例があり、非常に興味深く読めました。

働き方改革として、多くの団体、企業では、さまざまな施策、制度が設けられていますが、仕事に関する考え方、家族構成などのプライベートな面など、個人の事情は、まさに人さまざまです。

制度や自分が置かれた立場を考え、これからの働き方を自分で選ぶ時代です!

フルタイムにこだわらないのがシニアの強み

65歳を超えても、何らかの仕事をしたいというシニア層は、非常に多く、実際に60代の就業率も、5割を超えています。

しかし、あまり多くの月収は必要ない、自分の時間も欲しいなどの理由で、フルタイム勤務は避けたい、というのもシニアの事情であり、ここをクリアすることが、シニア活用の重要なポイント。

たとえば、ひとり2時間ずつ働くシニアを、4人揃えれば、1人分の仕事ができます。しかも、会社などの「現場」に4人を揃えなくても、インターネットを使って作業すれば、仮想的に4人で力を合わせて、1人分の仕事をこなすことも可能です。

また、朝5時から、始業時間である8時までの3時間、商品の入荷、陳列などの開店準備だけ、シニアが受け持つというアイデアもあります。若い人に比べ、早起きが苦にならないシニアの強みを活かせますね。

シニアの制約に合わせた働き方は、そのまま時短勤務などを希望する、主婦層にも適用できるかも知れません。

今後、65歳以上の人口比率はどんどん増えていきます。シニアにおける働き方改革が、日本全体の改革を実現する、大きな力になると思います。

起業家の3割は60歳以上!

起業家というと、新興市場に上場を目指す、若手IT起業家のイメージが強いと思います。

しかし、シニアでは、社員は自分ひとり、経費もかけずに、利益を追求しない。楽しいことをやって、黒字だったら成功と考える起業家も多いようです。

また、最近いろいろな業種で、人手不足が叫ばれています。そこでは、隙間時間で働くことで、人手不足の解消に貢献できる、シニア派遣が役立つでしょう。

起業であれ、派遣であれ、もとの会社での再雇用にこだわらない、自由な働き方を選ぶシニアが、増えているわけです。

まとめ

厚生労働省が行った調査で、「あなたは健康ですか?」という質問に対し、65歳以上では、78%の人が「自分は健康」と回答しており、20~30代の71%を上回っています。

つまり、シニア層は弱者、と考えるのは間違いであり、元気なシニアが、弱者を支える側に回っていくのでしょう。

介護施設での老人のケアを、少しだけ若い「老人」が行うというシーンを、最近多く見かけるようになりました。

今後、ますます、さまざまな職場、さまざまな時間帯、そして、さままざまなシーンで、シニアの活躍が盛んになります。

今の会社で再雇用され、やりがいが持ちにくい仕事を、大幅に減額された給与で続けるよりも、本当にやりたいことを見つけて、トライしませんか?

シニアには、無限の可能性が広がっています!

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