捨て犬をセラピードッグへ、殺処分ゼロへの取り組み。犬は家族です!

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
新聞で、久しぶりに大木トオルさんの記事を見つけました。
大木さんの本業はブルースシンガーですが、国際セラピードッグ協会代表という顔も持ちます。
仕事でアメリカにいた時、医療現場でリハビリに励むお年寄りに、そっと寄り添うセラピードッグに目がとまります。
自身が子供のころ、愛犬メリーが心の支えだったことを思い出し、「犬には人の病を治す力がある」と確信。
日本にも、セラピードッグを広めたいと、1985年から活動を開始します。
そして、チロリという捨て犬に出会い、その夢は現実としてスタート。以来、260匹以上の犬を殺処分から救い、100匹近いセラピードッグを育てています。
米国の知り合いから「日本には犬猫を殺すアウシュビッツ(収容所)があるんだろう?」と言われたことが、頭から離れません。
「殺処分ゼロ」の実現は、大木さんの大きな目標です。
セラピードッグが持つすごい力
私は9歳のビーグル犬と一緒に暮らしています。
1時間から2時間程の散歩を毎日欠かしませんので、近所の住宅地、田畑のあぜ道、海沿いの道、どこを歩いても、知った顔に出会います。
出会った人は、必ずと言ってよいほど、愛犬をなでて嬉しそうな顔。
うちの愛犬も、しっぽを思いっきり振って嬉しそう。それを見て、出会った人は、「嬉しいねぇ、嬉しいねぇ」と、さらに喜んでくれます。
私も妻も、毎日愛犬の体を触り、なでていますが、なんとも言えない心地よさを感じます。
これが「癒やしの力」でしょう。
何年も前になりますが、セラピードッグのことを知って、福岡県内の医療施設で行われたセミナーに、妻と参加したことがあります。
簡単な講習会があった後、実際にセラピードッグが活躍する場を、見学させていただきました。
犬が近くにいくと、お年寄りたちは本当に嬉しそうな顔で、一生懸命になでています。
医者や看護師がお願いしても、リハビリをしないような人が、犬がくると積極的に手を動かすそうです。
「犬には人の病を治す力がある」ことは、間違いない事実でしょう。
殺処分ゼロを実現するには
家族として迎え入れ、愛情を注げば、犬は本当に素晴らしい存在になります。
大木さんも、「殺処分ゼロ」を実現するためには、飼い主が「飼育」という発想から、家族として「ともに暮らす」という視点に変わることが大切だと述べています。
親や子供を、身勝手な都合で捨てたりしないでしょう。犬も同じです。
2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催され、世界中から日本が注目されるでしょう。
動物愛護の考え方、活動が進んでいる海外の人々に、「殺処分」が行われる日本は、どう映るでしょうか。
たとえ先進技術で大会を成功させても、「美しい国、日本」とは思ってもらえません。
「殺処分ゼロ」は、国をあげて早急に実現させるべき課題です。
まとめ
大木さんと、チロリとの出会い。そして「殺処分」という名のもと、人間に殺される寸前だったチロリが、弱った人間の心を癒やすセラピードッグとして活躍するストーリーは、「名犬チロリ」として本になっています。
名犬チロリ 日本初のセラピードッグになった捨て犬の物語 (ノンフィクション・生きるチカラ9)
ペットの命を大切にしよう、ということだけでなく、不幸のどん底にいた一匹の犬が、献身的にお年寄りをケアする様子に、人の役に立つことの喜びを感じることができます。
私たちも、これからの人生を過ごす中で、何か人の役に立ちたいものですね。