「5日間でパン屋になれる」研修!?早期退職してパン屋で起業しませんか?

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
ところで「人生の楽園」というテレビ番組をご存知でしょうか。
定年退職または早期退職して田舎へ移住し、起業すると共に地域とのつながりを手に入れるというストーリー。多いパターンが蕎麦屋などの飲食店開業、パン屋などのお店開業、そして民宿。
開業して間もない店も多く出てきますので、本当に「人生の楽園」を手にできるかは判りませんが、共通して言えることは、皆さんがとても楽しそうということです。
主人公は男性、女性の両パターンがありますが、蕎麦屋を開くのは男性、パン屋を開くのは女性が多いようですね。
蕎麦を打ったり、無添加の天然酵母パンを作ったり。そんな趣味の延長から開業を決心する人がほとんどです。
そんな中、「5日間でパン屋になれる」という研修が人気との記事を、昨日の夕刊で見つけて驚きました。
そんなことが本当に可能なのでしょうか?
パン屋開業支援、技術をマニュアル化
「5日間でパン屋になれる」という研修で、地方移住や脱サラをした中高年者の開業を支援するのは、岡山県でパン屋を営む「おかやま工房」です。
「おかやま工房」の河上社長は56歳。18歳から修業を積んでパン屋になりましたが、身につけた製パンの技術をすべて数値化してマニュアルを作成しました。
機材が発達し、長年の修業を積まなくても温度や時間を管理すれば、同じ味を再現できる時代
河上社長の言葉です。
実技、販売実務までを教える研修は、研修費用10万円で契約料300万円。9年間で約200店のパン屋さんを開業させたそうです。
初期投資を抑えるため、店舗を小さく、パンを焼くオーブンも小型に。そのため、一日に何度も焼く必要がありますが、常に焼きたてが店頭に並ぶことになり、評判は良くなります。
「長年の修行を積まなくても同じ味」と言われると、職人さんは泣きそうですが、マニュアルに従い一定のレベルを満たせば、あとはアイデア次第で新参者でも勝負できる。
研修の受講者は40代から50代の男性が多いそうですが、早期退職して、パン屋で起業したくなる気持ちも理解できますね。
パン作りは大変。でも毎日、家族と一緒の暮らし
新聞記事には、研修を受講して開業した人の話も載っていました。
東京の町田から、愛媛県伊予市の田舎町へ移住。研修後、パン屋を開業し、朝4時に起きて30種類のパンを焼く毎日です。
ずっとメーカー勤め、マンション暮らしを続けていましたが、せわしない都会での生活に疲れ、東日本大震災で都市のもろさを実感し、地方移住を考え始めました。
そんな時、伊予市の「田舎子育て」体験ツアーに参加。人々の温かさに触れ、四季を感じながら子育てをしたいと思い、移住を決意したそうです。
移住は決意したけれど、知らない土地での仕事探しは大変。ネットで見つけた「5日間でパン屋になれる」という研修が、そんな彼を救いました。
パン作りは早朝から働き、しかも結構な肉体労働。サラリーマン時代より収入も減りましたが、毎日、家族と一緒の安定した暮らしで満足しています。
自宅兼店舗の前に家族と一緒に並んだ写真が載っていましたが、穏やかな笑顔からは満足感が伝わってきました。
まとめ
「5日間でパン屋になれる」研修には驚きましたが、食卓の米離れもあり、パンの消費量は近年伸び続けています。
パン屋で起業できるチャンスは、まだまだ残っているかも知れません。
また、反対に自分の経験を活かして、研修を作るのも面白そうです。
ビジネスとして考えれば、生徒になるより先生になった方が、売上も利益も増えそうですね。
この新聞記事には、両方のヒントが載っていたようです。
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