『マンガ自営業の老後』早期退職し起業したらお金のことを真剣に考える理由

2018-08-08

確定申告

定年前後の皆さん、こんにちは。

皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。

今回、上田惣子さんの著書『マンガ自営業の老後』を読みました。

上田さんは、イラストレータ歴26年の自営業者です。同じ職業のご主人、猫4匹と一緒に暮らしています。

なんと!年金未納者だった上田さん。だんだん仕事が減り、老後のことが心配になってきました。そんな上田さんが、同じ個人事業主、お金の専門家を訪ね、老後を生き抜くための知恵をつけていきます。

本の題名は、「自営業の老後」ですが、これから会社を辞めて、自営業を始め、個人事業主になるかも知れない私たちにとっても、非常に役立つ情報が満載です。

個人事業主はお金に関する知識が必要

給与が2,000万円を超えるような方は別ですが、普通、サラリーマンは、年末調整で配偶者控除や社会保険料控除などの、わずらわしいお金の精算を済ませますよね。

しかし、独立・起業して、個人事業主になると、自分で確定申告を行う必要があります。

確定申告だけではなく、これまでは会社で天引きされていた、年金、健康保険も、すべて自分で国民年金、国民健康保険へ加入し、お金を納めることに。

また、国民年金だけでは老後の生活が心配なら、確定拠出年金、小規模企業共済への加入も重要です。

確定拠出年金は、辞める前の会社にもありましたが、小規模企業共済というのは、今回初めて知りました。経営者が廃業する際の退職金代わりになるもので、お得な利回りで、老後のお金を準備できるようです。

いろいろと、知らないことがいっぱいです。

国民年金を払わず民間の個人年金保険に入るのは最悪!

公的制度の保険として、次のようなものがあります。

  • 国民年金
  • 国民健康保険
  • 国民年金基金
  • 小規模企業共済
  • 確定拠出年金

民間の保険商品と比較した場合、これら公的制度の保険は、保険期間、保障金額など、ほとんどの面で優遇されています。

つまり、退職して、独立・起業するのであれば、現在加入している民間の保険契約をすべて見直し、不要なものは解約するべきです。

民間保険で検討するなら、掛け捨ての医療保険くらいでしょうか。子供が未成年であれば、死亡保障も必要ですが、住宅ローンの支払いがあるなら、団体信用生命保険を死亡保障代わりにできますよね。

まとめ

独立・起業って、とても前向きな、ワクワクするイメージですが、個人事業主になれば、いろいろなお金のことに、自分で対応しなければなりません。つまり「会計」を学ぶ必要があるのです。

何すれば良いの!?って、困ってしまいそうですが、簿記3級の勉強が役立ちます。1ヶ月くらい真剣に勉強すれば、会計の基礎知識が身に付き、資格取得まで出来てしまいます。

ちなみに、確定申告には「青色申告」と「白色申告」の2種類があるのをご存知でしょうか?

簡単に言うと、青色は帳簿作成など申告の要件は厳しいが、控除額が大きくなる。白色は申告は簡単だが、控除額は小さい。控除額に応じて住民税なども変わりますから、面倒でも、青色申告をしたいものです。

青色申告で求められる要件を満たした帳簿を作成するには、簿記の知識が絶対必要です。

本当にやりたいことが見つかり、独立・起業の決心がついたら、まずは簿記3級の資格を取りましょう。

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