『同一労働同一賃金』オジサン社員は確実に給料ダウン!副業から早期退職へ

2018-11-01

50代サラリーマンは減給になる!?

定年前後の皆さん、こんにちは。

皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。

今回、山口俊一さんの著書『同一労働同一賃金で、給料の上がる人・下がる人』を読みました。

「同一労働同一賃金」の導入は、同一企業・団体における正社員と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の解消を目指すものです。

国会で可決、成立した「働き方改革関連法」に含まれ、大企業では2020年4月から、中小企業でも2021年4月から正式導入予定。

正社員と非正規雇用労働者での格差解消が主なターゲットですが、完全な「同一労働同一賃金」実現のためには、以下の給与格差も見直すことになるはずです。

  • 中高年社員と若手社員
  • 家族持ちと独身者
  • 定年前社員と定年再雇用者
  • 出向者とプロパー社員

中高年、家族持ち、定年前、出向者、いずれもその多くは中高年の男性社員、つまりオジサン。

オジサン社員は現時点、「有利な取り扱いを受けている人」ということになります。つまり、給料の見直しがあれば「下がる人」になる可能性が高いでしょう。

国は、有利な人の処遇を引き下げて対処することを禁じていますが、会社の原資が無限でない限り無理な話です。

給料が下がる要因がもう一つ

これまで書いた通り、「同一労働同一賃金」の導入で、50代の会社員は最も厳しい影響を受けるでしょう。

しかし、これだけではありません。50代会社員の給料を下げる要因がもう一つあります。

それは「雇用継続年齢引き上げ」。

以前の記事に書いた通り、政府は企業に義務付けている65歳までの雇用確保措置を、70歳に引き上げようとしています。

私たち50代より上の世代の賃金を確保するためには、50代の賃金を抑えようという動きになることは、容易に想像できますよね。

つまり、最近になって取り上げられている国や政府の施策は、すべて50代会社員にとって厳しい話ばかりです。

以前から感じていたことですが、私たちより一回り上の世代は、一番幸せなサラリーマン人生を送ったのではないでしょうか。

景気が良い時に働き盛りを迎え、残業制限もなく良い給料をもらい、定年後は60歳から年金支給。

たった10数年とは思えない、大きな差を感じますよね。

私たちにできる対策は兼業・副業

では、私たちの世代は悪いことばかりでしょうか。

一回り上の世代と比較したとき、決定的に違うのは、長時間労働の是正に代表される働き方の見直しです。

つまり、10数年前に比べると、時間的な余裕が生じているのではないでしょうか。

また、会社自体が兼業、副業を認めるところも増えてきました。長年培ってきた経験やノウハウを、今の会社以外のところで活かせるのです。

余った時間を仕事以外に使うこともできます。

生涯学習に対する支援制度を利用して、社会人向けの大学講座や通信教育で、新しい専門知識の習得に挑戦することも。

一回り上の先輩方を恨めしく思うのではなく、前向きに捉えることが大事なのでしょう。

少し引っかかるところが残りますが、恨んでばかりいても仕方ないですよね。

まとめ

以前の記事にも書きましたが、定年後に次の仕事を考えるのではなく、在職中に副業によるキャリアの複線化を行っておくことは、人生をより豊かにしてくれます。

毎日、50代にとっては嫌なニュースばかり流れます。

嫌な思いをしながら定年を迎えるか、今がチャンスと考え副業や生涯学習に挑戦するか、これからの長い人生を考えたとき、とても大きな選択になるでしょう。

副業や生涯学習で得た知識、経験、人脈は、そのまま今の会社から独立することにも活かせるものです。

在職中に自信が持てれば、早期退職して起業することも選択肢になりますね。

リストラ、人員削減、早期退職に不安を抱いている方はこちらの記事をご覧ください。