『定年認知症にならない脳が冴える新17の習慣』脳には定年はない!

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
今回、築山節さんの著書『定年認知症にならない脳が冴える新17の習慣』を読みました。
著者の築山さんは、脳神経外科の専門医で、現在は、北品川クリニックの所長を務めています。
手足や内臓のことは、医者の話をきいたり、説明を見れば、なんとなく理解できますが、脳って、よく判りません。
脳の中身がどうなっていて、どうして歳を取ると、物覚えが悪くなるのか?そして、認知症になってしまうのか?
本の中で書かれている通り、脳についての研究は、まだ日が浅く、判らないことも多い。判らないことには、何か恐怖を覚えますよね。
「定年認知症」とは、定年をきっかけに、いつのまにか陥る認知症のことですが、40代、50代から気をつければ、十分に防げるそうです。
脳の役割を理解して、認知症にならない行動を、今のうちから心がけましょう。
脳機能の役割と定年認知症を防ぐ行動
機能でわけると、脳は3つの層で出来ています。
- 第一層:脳幹 生命の中枢。眠り、覚醒、心臓、呼吸、自律神経などを制御
- 第二層:大脳辺緑系 感情の中枢。感情、欲望を制御
- 第三層:大脳新皮膚 理性の中枢。前頭葉は複雑で高度な認知機能を発揮
当然ですが、すべての層について、良い状態を維持する必要があります。
たとえば、第一層の脳幹は、生きていくために必須の機能をつかさどりますから、健康に注意した生活が大切。
第二層の大脳辺緑系は、感情や欲望をつかさどりますが、会社などに所属していれば、社会機構にコントロール機能があるため、意識しなくても、ある程度の感情は制御できます。
しかし、定年退職し、社会機構から外れると、大脳辺緑系の制御機能が低下し、「暴走老人」になる危険性が。
特に第三層の大脳新皮膚は、人類が得た知的精神そのものであり、進化の結晶とも言えますが、努力をやめると、短い時間で低下します。
低下を防ぐには、目標を持って、毎日脳を鍛える必要がありますが、定年退職すると、社会的な圧力から解放され、いつの間にか目標を見失うことも。
死ぬまで脳を鍛えるため、今のうちから定年退職後の目標を、考える必要がありそうです。
脳が枯れないために行うべき習慣
脳の各層ごとに、行うべき具体的な習慣があります。
第一層の脳幹では、生活習慣を整える必要があります。
具体的には、毎日同じ時刻に寝て起きる、体温を維持する、水分をこまめに補給する、毎日8,000歩あるく、太らず体重を一定に保つ。
特に定年後は、朝の起床について、制約がなくなります。定年後こそ目覚まし時計を使い、規則正しく起床すべきです。
第二層の大脳辺緑系では、心を制御することが大切。
喜怒哀楽を少なく柔らかな心を持つ、人間関係を5人以上持つ、暴走のきっかけ自体を断つ、ストレスをため込まない、前頭葉を活性化する、時間軸のノートをつける。
会社人間だった人は、退職した瞬間に、人間関係がすべてなくなる可能性もありますよね。奥さんを1人と数えるとしても、最低あと4人との関係を持つべきです。
次の職場でも良いですし、サークル仲間、地域社会での人付き合いでも良いですね。
最後に、第三層の大脳新皮膚ですが、脳を枯らさないためには、毎日鍛えると書いた通り、新しい情報を、常にインプットすることが大切です。
第一層、第二層を整えた上で、情報のインプットにより、「脳の仕事」を続けましょう。
会社には定年がありますが、脳の仕事には、定年などありません。
まとめ
この本を読んで、私自身のことを考えてみました。
毎朝6時前から犬の散歩に行くので、規則正しい起床や歩くことなどは、習慣化できています。
人間関係は、退職して明らかに減りました。地域の行事、清掃活動、飲み会に参加することで、なんとか近所には、知り合いが増えました。
やはり大変なのは、新しい情報のインプットと、「考える」習慣です。
新聞、インターネット、本などで、新しい情報を知ろうとはしてますが、ただ読んでいるだけでは駄目ですね。
問題があったり、上手くいかない時こそ、脳は「考え」ます。
自分が本当に実現したい目標を持てば、それが上手くいかない時に、一生懸命考え、解決する過程で、脳を鍛えることができそうです。
まずは、一生続けられる「本当にやりたいこと」を、頑張って見つけます。