『定年が楽しみになる!オヤジの地域デビュー』まずサークルから

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
今回、清水孝幸さんの著書『定年が楽しみになる!オヤジの地域デビュー』を読みました。
東京新聞に勤める清水さんが、新聞の企画として、様々なことに挑戦した奮戦記です。
定年後、「ひとりぼっち」の老後を過ごすことにならないように、会社に勤めながら地域のコミュニティに積極的に参加。
50個のストーリーが載っていますが、どれも具体的で、参考になるものばかりです。
まずはサークル活動に参加しよう!
コミュニティにも、サークル、生涯学習講座、イベント支援、ボランティアなど、様々な種類があります。
初めてのときは、緊張しますので、入会前の見学、お試しだけでも大丈夫な「サークル」に行ってみるのがお勧め。
清水さんも将棋サークルへの参加を、初めの一歩に選んでいます。
会社の仕事もあり、頻繁には参加できませんが、「無理しないこと」が長続きの秘訣とのこと。
また、サークルでの飲み会もあり、会社がらみの宴会しか経験できないサラリーマンにとっては、とても楽しい時間になるようです。
生涯学習
各自治体で、料理教室、歴史の勉強、スポーツ教室などの、様々な講座が開催されています。
昭和の終わりころ、国が主体となって、生涯学習社会の実現を教育改革の最大テーマに掲げ、生涯学習行政がスタートしました。
今では60歳以上のシニア世代を中心に、多くの講座が盛り上がっています。
しかし、生涯学習にも「男性が消極的」という課題があります。
失敗を恐れず、一歩踏み出せば、仕事とは異なる楽しい世界が待っているようですが、やはり女性に比べ、男性には思い切りが足りないようです。
まとめ
健康寿命のことは、以前の記事にも書きましたが、体を動かすサークルや講座に参加することは、地域コミュニティに関係を築け、健康も維持できる、まさに一石二鳥の活動です。
コミュニティで「友人」と交流し、社会的な繋がりを多く持つ高齢者は、認知症の発症リスクが46%も低いというデータもあります。
サークル、講座、イベントなどを経験した清水さんは、最後にボランティア活動へ。
自分自身が趣味という楽しい学びの生き甲斐を持って初めて、他人のために何かをやろうという気持ちが湧いてくるそうです。
これが、「生涯学習」の最大の効用であり、これからの社会で一番必要なことですね。