コロナ離婚を避けるために読むべき本『定年オヤジ改造計画』

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出自粛はもちろんのこと、在宅勤務が続いた方も多いと思います。
一日中家にいる貴方を奥さんや娘さんはどう見ているのか?
『定年オヤジ改造計画』を読めばそれがわかります。
本を読んで心当たりがある人、マズイと感じた人は今すぐに行動を見直しましょう。
コロナ離婚は決して他人事ではありません。
現実味を増した妻からの離婚請求
離婚の原因ランキング第一位は「性格の不一致」
一緒に暮らしてみて「こんなはずじゃなかった」というわけで、多かれ少なかれ皆が思うこと。
でもすぐに離婚とならないのは
- 子供が独立するまではと我慢できる
- 日中は一緒に居ないことで我慢できる
と考え過ごしているうちに高齢となり、経済的にも独立は難しいと諦める妻が多かったからです。
ところが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため在宅勤務となり、日中も夫婦で一緒に過ごすことが多くなりました。
我々50代のサラリーマンの場合、ちょうど子供は独立する頃でしょう。
子供が独立し、在宅勤務で日中も一緒に過ごすことになると、妻が離婚を我慢できる理由が無くなります。
つまり妻から夫への離婚請求が現実的なものとなるのです。
では、どうして妻は夫とずっと一緒に過ごすことを嫌うのでしょうか?
『定年オヤジ改造計画』で学べること


今回、垣谷美雨さんの著書『定年オヤジ改造計画』を読みました。
主人公は定年退職したオヤジですが、「突然ずっと家にいるようになった夫」と考えれば、新型コロナ対策で在宅勤務となり日中も家に居る貴方と同じ状況です。
この本では、妻と娘、そして息子の嫁という3人の女性の目を通して、男性の問題点をとても具体的に明らかにしています。
「私はここまで酷くない」、「一回り上の世代の男性像だ」なんて、一生懸命に否定したくなるでしょう。
でも心のどこかで、「あっ、これ俺のこと?」、「確かに、そう思ってた」と思わせる描写が限りなく続きます。
読むのが怖くなる人も多いと思いますが、退職して家にずっと居るようになってからでは遅すぎます。
「問題を起こす前に」ぜひ、一読されることを強くお勧めします。
男性の考え方は変わっていない?


「男は会社で戦っているんだ。女が家を守るのは当たり前だ」そう言って、子供の世話から、すべての家事を妻一人に押し付ける。
戦後から高度成長期を描いたような、ずいぶん前のホームドラマなどで聞いたようなセリフですよね。
50代の我々から見ると、ちょうど父親の世代が、その時代の「お父さん」に近いはずです。
しかし、それは本当に昔話でしょうか?
父親を見て、それが当たり前のこととして育ったあなたも、奥さんに対して同じ考えを持ち、同じように接してきませんでしたか?
そして、もしかしたら、あなたの息子さんも、同じようにお嫁さんに家事をすべて押し付けていないでしょうか?
女性はずっと前から愛想をつかしている


この本では、妻、娘、息子の嫁という3人の女性が登場します。
3人に共通しているのは、「男性には何を言っても真剣に聞いてもらえないので、あきらめている」ということです。
小さい子供を抱えて、一番家事が大変な時でも、子供の世話、炊事、洗濯、風呂の準備・・・すべてを妻に押し付けて、妻の不満に耳を貸そうとしません。
何か言われても、「女性には母性があるから我慢できる」、「3歳までは母親と子供は一緒に居るべき」なんて神話を繰り返し答えるのです。
このセリフが出た途端、女性は不満を口にするのをやめるそうです。
当然、納得したわけではなく、「この男には、何を言っても無駄」と、あきらめているわけです。
あなたは、奥さんから何か不平不満を言われたとき、同じセリフで答えていませんでしたか?
これまでの暮らしを、よく思い出してください。
夫源病、そしてコロナ離婚を避けるには


ここまで読んで、なんだか俺にも当てはまるかも?と思ったあなた、このまま退職して、二人だけで家に居る生活を始めると、妻は「夫源病」になり、そして熟年離婚という可能性もあります。
それどころか、新型コロナウイルス感染拡大防止のための在宅勤務で、すでに奥さんは我慢の限界を超えているかも知れません。
そう「コロナ離婚」です。
「何を言っても無駄」と思っている相手と、二人だけで暮らしたら、妻が病気になるのは当然かも知れませんし、別れることだって考えるでしょう。
でも、まだ間に合います。
これからでも遅くないので、奥さんのことを労り、感謝する生活を始めましょう。そして、まともに会話してくれる関係を取り戻しましょう。
数十年分の過去の不満を、簡単に拭い去ることは難しいでしょうが、これから先も数十年続く二人の暮らしが待っています。
この本でも、最後はなんとかハッピーエンドに向かうのです。