『お金をかけずに田舎ではじめるネット通販』早期退職して田舎起業がお勧め

2018-08-06

ネット通販のイメージ

定年前後の皆さん、こんにちは。

皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。

今回、西村和弘さんの著書『お金をかけずに田舎ではじめるネット通販』を読みました。

西村さんは、2004年に前掛け専門店Anythingを立ち上げました。

昔から、酒屋さんなどでは、前掛けをするのが当たり前の光景でした。しかし、既成品の前掛けをネットで売ったところで、誰も見向きもしないでしょう。

西村さんは、前掛けの楽しさを、個人のお客様に伝えるため「前掛けをおじいさんの還暦祝いにどうですか?」、「お店をオープンする方への開店祝いに最適です」などと、ギフトとしての提案を、ネットで発信したのです。

当初はほとんど売れませんでしたが、3年で安定した売上がでるようになります。お客様自身が、前掛けの新しい使い方に気づいたわけです。

ネット通販は特定のニーズをターゲットに!

すでに、なんでもネットで売っているような時代、これからネット通販に参画するのは、難しそうですよね。

しかし、ネットを探しても見つからず、満足できていない顧客、特定のニーズを持っている顧客は、必ず存在します。

ひとつは、競合他社が満たしていないニーズを、「改善」することによって、隙間市場を見つけるパターンです。西村さんが始めた「前掛け専門店」は、フルオーダーの前掛けを、1枚単位で提供しています。

前掛け自体は昔からありましたが、好きな大きさ、レイアウトに、好きな文字を入れて作れる前掛けは、どこにもありませんでした。

もうひとつは、そもそも世の中に、存在が知られていないものです。たとえば有名な「葉っぱビジネス」。料理の”つま”として使える”葉っぱ”を、いろいろ揃えて売るサービスなんて、存在しませんでした。

こういうサービスが出来たと知り、料亭などが一斉に利用を始めたのです。

特定のニーズに応えるということは、「専門化」、「絞り込み」を行うことです。大型ネットショップのように、なんでも揃えるのではなく、特定の商品に絞り込み、しかも、こだわりを持って売る必要があります。

つまり、ネット通販でお客様を獲得するには、入り口は狭く、深く、ということですね。

田舎のメリットを活かそう

地元で「当たり前のもの」から価値を見つけ、地元に貢献する形で、起業したいですね。

お客様が足を運ぶ店舗を持つのであれば、人が多い都会、しかも駅前などに店を構えることが理想的です。

しかし、ネット通販あれば、どこに会社があっても良いわけです。新鮮な野菜の通販を始めるのであれば、生産地である田舎に構えた方が良いし、本社の建物、倉庫を借りるとしても、田舎の方が断然安く済みます。

また、田舎に会社を構え、起業するということは、そこに雇用を生み、少子高齢化を食い止めることに、少しでも貢献できるかも知れません。使われない畑を耕し、ネットで売る野菜を作れば、耕作放棄地の問題解決にも貢献できます。

消費地まで遠く、輸送費、時間がかかるというデメリットもありますが、なるべくお金をかけず、しかも地域に貢献できるという意味で、田舎での起業は、メリットが大きいと言えます。

まとめ

西村さんは前掛けを販売する際、「世界で1枚、感動の贈り物」、「商売繁盛のお手伝い」というキャッチコピーを考えました。

モノに溢れた現代は、モノ自体を売り込むのではなく、それを使うことによって叶う、お客様の「夢」、「目的」を売ることが大事です。

本当にやりたいことを見つけて起業しましょう。

あなたが創り出すサービスを、きっと待っている人がいるはずです。

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