「ゴーン1強 統治ゆがむ」まったく同じことが国政でも起きてないですか?

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
朝刊に「ゴーン1強 統治ゆがむ」という見出しを見つけました。
日産自動車、仏ルノー、三菱自動車の会長として君臨してきたカルロス・ゴーン氏が、突然逮捕された件です。
逮捕理由は、自らの報酬を有価証券報告書に少なく記した虚偽記載、金融商品取引法違反の疑い。
絶対的な権力を持っていたゴーン氏が、なぜこのタイミングで突然訴えられたのかは、少し不可解です。
記者会見を開いた日産自動車の西川社長は、ここぞとばかりにゴーン氏の「悪事」を非難していましたが、20年間の不満が爆発した感じでした。
西川社長の言い分をすべて信じるのは危険ですが、いずれにしてもゴーン氏に何らかの不正はあったのでしょう。
しかし、日産自動車、仏ルノー、三菱自動車、3社の会長に就くと、王様になったような気分でしょうね。
正直言って、自分の好きなように振る舞うのは、少しは判る気がします。
強力な権力が長すぎて起きる問題
1999年に日産自動車は経営難に陥りました。
それを救ったのが仏ルノーであり、経営再建、V字回復の実現は、ルノーから送り込まれたゴーン氏の力と讃えられました。
その際、ルノーが日産自動車の多くの株式を取得し、ルノーの経営トップでもあるゴーン氏に、権限のすべてが集中します。
ここまで極端に一人の人間が権力を持つと、誰も逆らうことはできなくなるため、組織としての働きは失われるでしょう。
ゴーン氏本人も、何が正しくて、何が不正なのか判らなくなったかも知れません。
誰も反対意見を述べてくれないのですから、ある意味仕方がないことです。
きっと周りの人間も、ゴーン氏の気持ちを「忖度」して、機嫌を損ねないように立ち回ったはずですから。
あれっ!「忖度」って、誰かの専売特許でしたね。
安倍首相は政府、自民党のゴーン氏?
「忖度」と言えば、当然安倍首相ですが、この人にもすべての権限が集中していますよね。
自民党総裁選を見ても、逆らったのは石破氏一人だけで、岸田氏なんかは静かに逃げました。
政府でもやりたい放題。「全員野球内閣」なんて、笑っちゃうくらいひどい出来です。
まさに、政府、自民党で絶対的なトップに君臨する安倍首相。誰も逆らう人はいません。逆らうどころか、忖度しっぱなしでしょう。
「モリカケ問題」にしても、佐川財務省前理財局長などがすべての罪を被り、表舞台から去って行きました。
日産自動車で行われていたかも知れないゴーン氏の不正が、10年以上もの長い間、闇に葬られていたのと同じです。
下っ端は捕まるけど、トップ、黒幕は逃げおおせる。まさにトカゲの尻尾切りですね。
これでは、日本という組織が正常に機能しません。
まとめ
日産自動車では、突然にゴーン氏を裏切り、すべての罪を公表しました。
これは民間企業だから出来ることで、政府や政党では出来ないのでしょうか。
韓国では大統領が代わると、ほとんどの場合、前大統領は訴えられて収監されます。
これは極端過ぎるかも知れませんが、政府、政党での影響力が強い間は不正も不正ではないが、弱まれば明るみにされるという判りやすい例です。
ゴーン氏は絶対的な権力を持ったまま訴えられましたが、韓国の例に従えば、安倍首相の権力に陰りが見えれば、状況は変わるかも知れません。
いずれにしても、一人の人間に権限が集中することは、好ましいことではありません。
安倍首相の交代を早めるためにも、選挙で自民党以外を応援すべきではないでしょうか。
来年夏には参議院議員選挙が行われます。
「自民党NO!」「安倍首相NO!」を示してみませんか。