気に入っても売り場では買わない。早期退職して商売するなら独創性が必要!

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
皆さんはネットで商品購入をすることがありますか?
私は実際に見て触らないと不安なものは別ですが、再購入などすでに商品の詳細が判っている時は、間違いなくネット購入します。
また、電化製品なども、ネット上のカタログで確認できれば、そのまま購入することも増えました。
ネットの方が安いというのが一番の理由ですが、既成品であれば、わざわざ売り場に行かなくても特に困らないからですね。
試着が必要で、ネット販売は困難と思われていた服や靴も、最近ではいろいろなサイトで販売され、購入する人も増えているようです。
返品手続きが簡単になったという理由もありますが、自分の体のサイズを測る工夫などもあり、ネット販売可能な商品になりました。
しかし、早期退職し田舎で起業、地域活性化を目指すなら、その土地、自分の店にお客さんを呼び込みたいですよね。
どうすれば、お客さんはリアルな店舗に来てくれるのでしょう。
ライブ感で既成品にはない「喜び」を届ける
随分と前のことになりますが、日本の包丁を求めて、欧米をはじめ世界中から観光客が日本を訪れるというニュースを見ました。
お刺身などの日本料理が世界に広がり、それを作り出す包丁にも注目が集まりました。職人の技で作られた包丁を購入したい人が、数年前から増えているようです。
ただ、既成品の包丁であれば、相当に高価なものでもネット販売されています。
ところが、わざわざ海外から日本の老舗を訪ね、包丁を購入するのには、ちゃんとした理由が。
道具作りに関するこだわりを、職人さんから直接聞きたいというのが一つの理由で、観光客は真剣な表情でした。もう一つの理由は、目の前で自分の名前を包丁に入れてもらえることです。
包丁への「名入れ」サービスは、ネット販売でもありますが、自分の目の前で、職人さんが自分の名前を刻んでくれることに、本当に喜んでいるシーンが映されていました。
既成品はもちろんのこと、オリジナル商品でも、そのまま売るだけでは、気に入っても売り場ではなかなか買ってくれません。
同じようなもので、もっと安いものがないかネットで調べて買う人が多いからです。
その場に行かないと味わえない「ライブ感」が必要なんですね。
オンリーワン商品を作るのも容易になった
数年前エコ・アースという会社が、強力な消臭力があり土を使わずに観葉植物を育てられる鉢を商品化し、販売でも成功しました。
「消臭力があり、土を使わずに育てられる鉢」という仕様だけで探すと、他の会社からも類似品が発売されているかも知れません。
しかし、この会社の売り方に独創性があったのです。
お客さんがスマホで撮影した写真を取り込み、鉢のカバーに印刷するサービスを開発したところ、これがお客さんにうけました。
母の日や父の日に、ただお花を送るのではなく、孫の写真を鉢カバーに印刷して送るだけで、実家の親はとても喜ぶことでしょう。
伊勢丹新宿店などで販売すると、売り場の反響は大きく、大半の購入者が「いい買い物をした」などと、良い反応だったそうです。
スマホやインクジェットプリンターなどで、購入者一人ひとりに向けた「オンリーワン商品」も、昔に比べて容易に作れるようになりました。
あとは、アイデア次第です。
まとめ
何もないところから、勝手にジャンルを作ったり、その地域の良くないところ、つまらないものを、プラスのイメージに変えて起業するのも面白いですね。
商品にしても同じことで、まったく平凡なモノでも、自分の好きな人、好きなペットが描かれているだけで、オンリーワンの商品になります。
自分で写した写真が印刷された鉢もそうですし、目の前で包丁に名前を刻んでくれた「思い出」も、やはりオンリーワン。
私も愛犬の写真が印刷されていれば、「なんでも」買ってしまいそうです。
早期退職して、モノを売る商売を始めるとしたら、大掛かりなことをしなくても、ライブ感と独創性があれば、お客さんが呼べるはずです。
3Dプリンターなどの最新技術を駆使するのも、面白いかも知れません。
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