『定年バカ』世間の言葉に惑わされず、定年後は好きに生きる!?

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
今回、勢古浩爾さんの著書『定年バカ』を読みました。
今から15年ほど前、団塊の世代が定年を迎えようとしていた頃から、「定年本」が続々と出版されました。
このブログでも、楠木 新さんの著書『定年後 50歳からの生き方、終わり方 』のようなHow to本や、内館牧子さんの小説である『終わった人』などを紹介しましたが、今でも定年に関する本は、たくさん出され続けています。
60歳で定年を迎え、すぐに年金がもらえた団塊の世代と比べ、これから定年を迎える人のほうが、老後資金など、多くの問題を抱えていることが多いでしょう。定年までに準備すべきお金の話など、定年前からの準備として、30代、40代の人向けに書かれる「定年本」が、今後ますます増えるかも知れません。
この本の中で、著者の勢古さんは、いろいろな「定年本」を取り上げ、ユーモアを交えながらも、辛辣な言葉で、持論を展開していきます。
世間の言葉に惑わされるな
お金に焦るバカ、生きがいバカ、健康バカ、社交バカなど、世間一般で取り上げられているような、定年までには○○が必要、定年後は○○しなければならない、という風潮を重く考えず、「自分の好きにすればよい」というのが、勢古さんの一貫した主張です。
このブログの中でも、セミナーへの参加や、地域コミュニティへの参加を勧めていますので、勢古さんからすれば、世間の風潮に流されている、と見えるかも知れません。
これまでの人生で、幼稚園に入るとか、小学校入学とか、初めてのことを、たくさん経験しているにも関わらず、初めて迎える「定年」のときだけうろたえて、専門家の本を読もうとするのか?しかも、専門家と思ったら、一度も会社勤めをしたことがないような、学者の本だったり。
定年前後のあわてた行動は、非常にナンセンスだと、勢古さんは指摘しています。
確かに、退職後には、人に聞かれても、恥ずかしくないような「何か」をしなければいけない、と考えることは、自分を追い込むだけで、決して幸せなことではないでしょう。
自分の好きにするとは?
勢古さん本人は、人に聞かれると「定年後はなにもしていない」と答えるそうです。
実際の勢古さんの暮らしは、スポーツなどのテレビをたくさん見て、本を読み、たまには公園を散歩する。そして、たまに?本を執筆する。すべて勢古さんの好きなことです。
「なにもしていない」と言っても、人は好きなこと、やりたいことをしているわけで、本当に一日中、ぼぉーっと虚空を見つづけている人間なんていないでしょう。
セミナー参加に習い事、水泳、ヨガや英会話。ボランティアに自治会活動。すべて、本人が好きでやっていれば、それで良いわけで、義務感を持って取り組む必要はないということです。
まとめ
このブログで、ずっと書き続けていることは、「本当にやりたいこと」、「一生続けたいこと」を見つけましょう、ということです。
「本当にやりたいこと」とは、勢古さんが言っている「自分の好きにすればよい」と、合い通じるところがあります。
いろいろな「定年本」に書かれていることをヒントにして、あるいは試しにやってみて、自分に合う、「本当にやりたいこと」を見つける。
そして、それを、一生続けられたら、こんなに素晴らしいことはないのです。