『60歳からの手ぶら人生』身軽になり自分がやりたいことで生きよう

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
今回、弘兼憲史さんの著書『60歳からの手ぶら人生』を読みました。
弘兼さんと言えば、人間交差点、課長島耕作などを書いた漫画家ですね。
課長島耕作は、ちょうど私が就職した1983年から、モーニングという雑誌に掲載されたので、よく読んでいました。
弘兼さんは1947年生まれなので、すでに70歳を超えています。この本を書いたのは3年前で、本の中でも「僕は今69歳ですから、あなたよりちょっとだけ先輩です」と書いています。
60代を生きてきた弘兼さんが、50代の私たちに語りかけています。
60歳からは起承転結の「結」。人生の仕上げの時が始まる。漫画も人生もエンディングが一番大事だと。
そして、残りの人生を身軽に生きようと説いています。
身軽に生きるためには
弘兼さんは「持ち物を半分にしよう運動」をしているそうです。見なくなったVHSテープなどは当然ですが、洋服や本なんかもどんどん捨てる。
そして、名刺と一緒に、サラリーマン時代のプライドも捨てようと書いています。
私は会社を辞めて半年経ちましたが、たしかにまだ名刺の束を持ってました。何の役にも立ちませんので、捨てようと思います。
持ち物を減らしたら、次は「友人」減らし。
弘兼さんは、本当に信頼できる友が一人いればいい、と書いています。
年賀状などのやり取りも少しずつ見直して、60歳からは「人は人、自分は自分」で生きようと。
なんだか孤独に向かっていくようで、少し寂しい感じはしますが、せっかくサラリーマンを辞めたのなら、周りのことばかりに気を遣うのも、たしかに50代で終わりにしたいものです。
「定年後の男の価値はゼロ」と奥さんは思ってる!?
定年退職するまでは、かろうじて男にも「給料を運んでくる」という家庭での役割がありましたが、定年後はそれも無くなります。
少なくとも、奥さんはそう思っている、と認識すべき。そう弘兼さんは書いています。
間違っても、定年後に「おい、風呂」「メシ」「お茶」なんて、奥さんに命令してはいけません。家庭での役割も無くしているのですから、確実に嫌われるでしょう。
精神科の医者の話。「人はボケると、つらいことから忘れる。男性はボケても奥さんの名前を言えるが、ほとんどの奥さんは旦那の名前を忘れる」
悲しい話ですが、多くの奥さんにとって、旦那とはストレスそのものかも知れません。
以前の記事で、夫婦仲良く暮らすには、会話が大切だと書きました。
弘兼さんは、もう少し進んで(?)います。
奥さんに嫌われないための2つの心構えとして、「奥さんとなるべく一緒にいないこと」「お互いの距離を保つこと」をあげています。
お互いに依存し過ぎず、自分の楽しみを持つ、つまり自立することが大事なんですね。
まとめ
奥さんに嫌われないための2つの心構えを見て、私の母親のことを思い出しました。
男女逆パターンかも知れませんが、私の母は私の父に、100%依存して生きていました。
そのため、父が死んだ後は生きる気力を無くし、長い間寝たきりになった後、亡くなりました。
「旦那さんに尽くす」ことが生き甲斐だったため、先に亡くしてしまうと、自分の生きる意味も無くしてしまったようです。
今の女性は強くて、自立していますから、こんな心配はきっと要りません。
心配なのは、私たち男性です。
自分の楽しみを見つけて、家から、奥さんから自立しましょうね!