『夫の定年「人生の長い午後」を夫婦でどう生きる?』夫婦のあり方は様々

2018-07-13

砂浜を一緒に歩く老夫婦

人生100年時代なんて言われてますが、定年後の夫婦二人だけの暮らしって想像できますか。

平日もずっと一緒に居るなんて、これまで経験したこともなく不安ですよね。

この投稿は、そんな方の疑問や不安を解決できるものになっています。

なぜなら、いろいろなインタビューを通じて、妻の本音を知ることができるからです。

定年退職したら、奥さんと海外旅行だ!なんて考えているあなた。

相手が同じように考えているかは判りませんよ。

この投稿を読み終えたら、あなたは奥さんとの接し方を見直すことになるかも知れません。

『夫の定年「人生の長い午後」を夫婦でどう生きる?』を読みました

今回、グループわいふ/佐藤ゆかりさんの著書『夫の定年「人生の長い午後」を夫婦でどう生きる?』を読みました。

この本では、5組の夫婦のインタビューを通じて、様々な夫婦のあり方と、定年後のお互いの役割について紹介しています。

夫婦のインタビューとなっていますが、基本的には妻からの視点を中心に書かれており、夫の本当の気持ちは判らないところもあります。

ただ、実在の夫婦が結婚生活を振り返って、「成功した」と思えるところ、「うまくいかなかった」と思えるところを具体的に述べていますので、私たち50代の人間としては、今後の参考にできるでしょう。

夫が一日中家にいると妻は夫源病に。反対に妻の夫依存も病気の原因

この本を読み終えて感じたことは、夫婦とはいえ、それぞれが一人の人間として、自立しなければいけないということです。

元サラリーマンで、会社の仕事は、自分で何でもこなしていたはずの夫が、退職するといつも家にいるようになり、家のこと、地域との繋がりもすべて妻に頼ってしまう。

これまで夫不在の時間が長かったので、自分のペースで生活していた妻は、朝昼晩の食事の準備や夫の世話で、生活のペースを崩してしまい、とうとう「夫源病」にかかってしまう。

このパターンが一番起こりやすく、この本の中でも、何度か問題視する場面が出てきます。

また反対に、夫がすべてと考えて生活し、依存しすぎていた妻が、夫が他界した途端、生き甲斐をなくして病気になるというパターンもあるでしょう。

いずれにしても、お互いに助け合うことは大事ですが、依存し過ぎることは危険です。

夫は夫の人生、妻は妻の人生と割り切り、お互いに自立することが、「成功した」結婚生活にする秘訣です。

定年後の夫婦のあり方は人それぞれ。共通して言えるのは会話の重要性

この本には5組の夫婦の事例が紹介されていますが、それぞれの考え方、生き方、定年後の役割分担まで、すべてバラバラです。

お互いに自立すべきとはいえ、定年後は夫が家事を専門に行うことで、うまくいったケースもあります。また、妻は仕事、夫は趣味に打ち込むことで成功したケースも。

つまり、このやり方が正解!というものはなく、夫婦にとって心地よい関係を、お互いに納得できる形で築いていけば良いのでしょう。

ただ、お互いに納得するためには、少なくとも「会話」は必要でしょうね。男は黙って○○ビールって時代は、はるか昔に終わっていますので。

定年後の夫婦生活は大変ですが、喧嘩する相手がいることも大事です

ところで、総務省の統計を見ると、晩婚化だけでなく、未婚化も進んでいることが判ります。

50歳時点で一度も結婚していない人の割合のことを、「生涯未婚率」と言いますが、2010年の調査で、男性20.1%、女性10.6%だったものが、2015年では、男性23.4%、女性14.1%に増加しています。

離婚、死別後に再婚していない人を加えると、伴侶がいない形で老後を迎える人は、さらに増えるでしょう。

お互いの自立、会話など、夫婦生活を送るのも簡単ではないと書きましたが、やはり家の中で一人で過ごすのは、寂しいものです。

たとえ、たまに夫婦喧嘩しても、喧嘩相手がいるだけで、一人よりも豊かな暮らしが送れると思います。

独りで暮らしているあなた、ほんの少しの勇気をだしてパートナー探しを始めてみませんか?