早期退職して、地域の困りごとを解決するビジネスプランで起業しましょう!

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
「地域クラウド交流会」という言葉を、最近よく耳にしますよね。
実はこれ、「サイボウズ Office」というグループウェア製品でも有名な、サイボウズ株式会社の登録商標なのです。
地域クラウド交流会は、地域住民が起業家の応援を通して、地域活性化を目指す交流会形式のイベントです。起業家だけでなく、地域の人たちが参加することで、地域全体のビジネスの活性化につながることを目的としています
起業家支援と地域活性化を同時に実現しようとする取り組み。
地域クラウド交流会のホームページを見ると、すでに18都道府県の49市区町村で、105回の交流会が開催されています。
そんな交流会への参加をきっかけに、小さな本屋をオープンさせた男性が、新聞に紹介されていました。
彼は故郷に本屋を開きたいとの思いから、なんと妻子を抱えながら早期退職していたのです。
なぜ、そんなに固い決意を持てたのでしょう。
他人のために働くという考え
本屋を開いた彼は退職前、書籍やCDなどを扱う故郷の複合書店で店長をしていました。その職場で、元経団連会長である土光敏夫さんを紹介した本に出会います。
土光さんと言えば、石川島播磨重工業の社長、東芝の社長、会長などを歴任しながら、大変質素な暮らしぶりで「メザシの土光」として有名でしたよね。
数冊の本から土光さんの生き方を知り、「仕事は自分のために働くものと思っていたが、他人のために働くという考えを教えられた」そうです。
自分が勤めていた複合書店の撤退が決まった時、「街には文化を発信し、人が交流できる本屋が必要」だと考え、自分で本屋を開くことを決意。
つまり、自分が住む地域の人達に、本屋という文化、交流の場を提供したいと考えたわけです。まさに、他人のために働くという考え。
「他人のために働く」というと、なんだかボランティアみたいですが、実はそれがビジネスチャンス。
地域の「困りごと」を知り、その解決策を真剣に考えれば、それはビジネスプランになります。
彼のプランも地元で開催された「地域クラウド交流会」で高く評価され、金融機関からの融資を得て本屋を開店できたのです。
地域の困りごとは何でしょうか?
私は福岡県の田舎町に暮らしていますが、JRの駅まで車で15分以上かかり、バスは1時間に1本も無いという状況です。
私自身は車を運転して買い物にも行けますが、地域の高齢化は進んでいて、近所でも車を手放す人が出てきました。
田舎暮らしはとても素敵なものですが、車を手放すと途端に不便な生活に追い込まれます。外出も難しくなり、買い物にも行けない「買い物難民」になってしまうのです。
そんな中、移動販売車が週に1回から2回、地域を廻るようになりました。
買い物に行き辛かったお年寄りは、とても喜んでいますが、それでもまだ病院などへの外出には苦労されています。
多分、同じような悩み、困りごとは、他の地域でも起きていることでしょう。
「乗り合いタクシー」のようなサービスが必要です。そして、そこにはビジネスチャンスがあると思います。
皆さんの地域の「困りごと」は何でしょうか。
まとめ
人間は人に貢献し、感謝されないと生きられない動物です。
他人が困っていることを解決することで、他人や地域に貢献し、皆から感謝される。
金儲けを目的にするのではなく、他人、地域の役に立つことを目指し、それがビジネスとして成立することが理想形です。
まずは、近所の困りごとを知ることから始めましょう。
良い解決策が浮かべば、早期退職して起業することも夢ではありません。
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