地震で逃げ出す猫。日頃から首輪などに「本人確認情報」を持たせましょう!

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
早朝に発生した北海道地震。飼い猫が家から逃げ出す事件が、道内のいろんな場所で相次いで発生したそうです。
朝日新聞が地震発生後1週間のツイートを分析。ハッシュタグ「北海道地震」が付いた79万850件のうち、1万171件が猫が逃げたことに関するものでした。
「家に付く」と言われる猫が逃げ出すのですから、相当な恐怖、ストレスを感じたはず。
猫は聴覚が鋭く、ひげも微妙な揺れを感知するので、人間よりも早く、強く異変を感じているのでしょう。
実は、犬が逃げたという報告は少なく、「犬は猫ほど敏捷ではないから」なんて失礼な意見も。
逃げることで競い合っても仕方ありませんが、犬だって雷の音と光に驚いて逃げ出すこともありますよ。
地震や雷は、犬や猫には「正体不明」
私は9歳のビーグル犬と一緒に暮らしています。
さすがに9歳にもなれば、いろいろなことも経験して落ち着いたものですが、雷の時だけはいまだに大騒ぎに。
尻尾が両足の間に入り、耳は後ろに引っ張られる、まさに緊張と恐怖を体で表して、天井を見ながら家の中をうろうろと歩き続けます。
そして、ゴロゴロ!という音が大きくなったら、玄関に通じるドアの前で飛び跳ね、とにかく家から逃げ出したい様子。
掃除機の音も、電話のベルも平気なのに、雷だけは何歳になっても怖がるのです。
家の中で発生する掃除機などの音は、長く一緒に暮らすうちに、犬もその発生源をよく判っていますが、雷は理解できません。
音がする天井の方を見ても、何も変わったところはないので、家の中で発生している(と勘違いしている)「正体不明」の音なのです。
これは、地震にも当てはまるでしょう。
きっと猫も、「正体不明」の振動と揺れに驚き、それが起きている(と勘違いしている)家の中から逃げ出したいのです。
迷子になると殺処分される可能性が
環境省のホームページによれば、2017年度の1年間で、保健所や動物愛護センターに引き取られた犬、猫の数は約10万6百頭にもなります。
その数は年々減少していますが、所有者不明(迷子や所有者がいないもの)の成犬、老犬、所有者不明の幼齢猫が多くを占めているのです。
引き取られた犬や猫は、自治体や愛護団体の努力により、飼い主へ返還されたり、新たな飼い主を探す取り組みが行われていますが、すべての犬や猫が救われるわけではありません。
約43%のおよそ4万3千頭が、やむなく殺処分されているのが現状です。
地震や雷で逃げ出しても、猫はあまり遠くには行かず、家の近くに隠れていることが多いそうです。
しかし、犬は遠くまで必死になって走ってしまい、家に帰れなくなることも。
探す飼い主と巡り会えなければ、保健所に引き取られたり、場合によっても交通事故に遭うこともあるでしょう。
迷子になることは、死に直結してしまうのです。
まとめ
どんなに気をつけていても、突然の災害時には、窓やドアの隙間から逃げたり、網戸を突き破って逃げ出す犬や猫もいるでしょう。
脱走することを前提に対策をとる必要があります。
私の愛犬には、携帯電話番号を刺繍した首輪と迷子札を付けていますが、災害時にはなんらかの原因で、首輪が外れることがあるかも知れません。
環境省では、個体識別用のマイクロチップを、犬や猫の体内に埋め込むことを推奨しています。
災害時にも外れませんし、保健所、動物愛護センターや動物病院などに配備されたリーダーで、飼い主の情報を知ることができるからです。
これから犬や猫を飼おうとする人は、マイクロチップの装着をおすすめします。