子犬・子猫の誕生日偽装横行。2ヶ月間は親兄弟と一緒に過ごすべき!

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
子犬や子猫の誕生日を、数日から1週間程度早く偽って、販売する繁殖業者がいるそうです。
動物愛護法で、生後49日を超えていない子犬、子猫の販売を禁じているので、早く生まれたことにして、小さいうちに販売しようという魂胆。
私は9歳のビーグル犬の女の子と一緒に暮らしています。
誕生日は5月18日、家にやってきたのは7月17日、生まれてから61日目でした。
当時お世話になったブリーダーさんから、あまりに早く生まれた環境から引き離すと良くない。少なくとも2ヶ月は親兄弟と一緒にいるべき、との説明を受けたからです。
早く会いたいという気持ちは強かったのですが、待っている間に犬を飼うための勉強をしたり、ケージやリード、食べ物を揃えたりと、楽しい時間を過ごすことができました。
また、ブリーダーさんから毎日のように届く写真、動画を見て、本当にワクワクしたのを覚えています。
今でも、良心的なブリーダーさんから、直接購入して良かったと思っています。
なぜ繁殖業者は小さいうちに売りたいのか?
ペットショップへ行くと、残念なことに今でも、子犬、子猫を陳列販売しています。
そして、人は大人でも子供でも、小さな子犬、子猫を見て「可愛い!」と思ってしまう。つまり、小さい方がよく売れてしまうのです。
実際に犬や猫のオークションでは、1週間程度早く出荷するだけで、5万円くらい落札価格が高くなることも。
小さい犬や猫を欲しがる、私たち消費者にも問題がありますね。
また、これは完全に繁殖業者の怠慢ですが、飼育コストを下げるために、早く出荷しています。
本当に小さい頃は、母犬や母猫が子供のすべての面倒をみます。しかし、成長して離乳すると、繁殖業者が食事を与えることになり、混合ワクチン接種も必要。
食事を与えたり、ワクチン接種させるには、当然お金と人手がかかりますので、繁殖業者は早く手放したいわけです。
なんとも無責任なひどい話。そんな業者は生き物を育てる資格が無いですね。
どうすれば誕生日の偽装を防げるのか?
本当の誕生日は、やはり繁殖業者にしか判りません。
そこで、ペットショップの方で、自主規制を設けているところがあります。
繁殖業者のいう誕生日を鵜呑みにせず、犬種ごとに独自に定めた最低体重を超えていなければ仕入れない
とても素晴らしい取り組みですが、断られた繁殖業者は他のペットショップへ売りにいくため、結局不正は無くならないようです。
それどころか、真面目なペットショップの売上が減り、偽装を見過ごすショップが売上を増やす残念な事態に。
偽装を見過ごしているつもりはなくても、そもそも生後49日と42日の1週間の差を見分けるのは、ショップの人でも難しいかも知れません。
では、あまりにも悪質な偽装を防ぐために、動物愛護法の規定を改めたらどうでしょう。つまり、生後49日という短い期間ではなく、3ヶ月、4ヶ月経たないと販売できないようにするのです。
そうすれば、いくらなんでも生後42日で販売すれば、すぐバレますよね。
実は、欧米先進国では、日本よりも1週間長く、生後56日を超えない子犬、子猫の販売を禁じています。そして、今年8月には生後6ヶ月未満の子犬や子猫の販売を禁じる方針を、英国が発表したのです。
さすがに生後6ヶ月以上育てることは、良心的な繁殖業者にとっても負担が大きすぎるでしょう。
しかし、生後6ヶ月経てば、成犬ではないにしろ、ある程度の大きさになります。
その姿を見て、本当に飼いたい、飼える、という人だけに販売すれば、衝動買いは無くせるかも知れません。
まとめ
ペットショップでの陳列販売はやめるべきです。
今回問題にしている誕生日偽装も、衝動買いした後の放棄も、ペットショップでの陳列販売が大きな原因。
可愛い仔犬の時期に、一緒に過ごしたい気持ちは判ります。しかし、その後の10数年間の方が、本当はもっと素敵な時間のはずです。
衝動買いして、大きくなったから、可愛くなくなったからと、手放してしまうのは最悪。
犬や猫を飼いたいと思ったら、ブリーダーさんに予約して、最低でも2ヶ月間は待ちましょう。それからでも、可愛い姿にはたくさん会えます。
なぜなら、何歳になっても、その時、その時が一番可愛いからです。