アルコール関連問題啓発週間。一晩寝れば大丈夫は大間違い、捕まりますよ!

定年前後の皆さん、こんにちは。
皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。
日本航空の副操縦士が、ロンドン・ヒースロー空港で現地警察に逮捕されたことが報道されましたよね。基準を超えるアルコール値が、乗務前に検出されたためです。
副操縦士による会社への説明では、前日夕方から出発時刻の20時間前までに、ワイン2本とビール5本を滞在先のホテルで飲んだとのこと。
20時間前ということは、ほぼ丸一日が経っています。
しかし現地警察の呼気検査では、英国の規定値0.09mg/lに対し、約10倍の0.93mg/l、血中濃度検査でも同様に約10倍のアルコールが検出されたのです。
私は航空機の操縦士でも副操縦士でもありませんし、英国で乗り物を運転することもないでしょうが、お酒を飲んで20時間後でもアルコールが残っていることに驚きました。
一晩寝れば大丈夫という昔からの考え方は、間違っているのでしょうか。
アルコール関連問題啓発週間
11月10日(土)から11月16日(金)は、「アルコール健康障害対策基本法」で定められたアルコール関連問題啓発週間。
国や各自治体では、アルコール関連問題に関する関心と理解を深めるため、啓発週間を中心に様々な活動を予定しています。
不適切な飲酒は、臓器障害やアルコール依存症などの心身の障害、暴力、飲酒運転、自殺など様々な問題を引き起こしますが、個人的に気になるのは、やはり飲酒運転ですね。
飲酒運転は絶対に許されないことですが、いまだに多くの死亡事故が発生し、取り締まりでも違反者が捕まっています。
私が住む福岡では、飲酒運転の車に追突され、博多湾に転落した車に乗っていた幼い3兄弟が亡くなるという痛ましい事故が、2006年に起きました。
そんな事故があったにも関わらず、福岡県内の飲酒運転、事故は無くなりません。
飲酒してそのまま車を運転することは論外ですが、時間を空けてもまだアルコールは体内に残っていることを、理解しておくことが大事です。
せっかくのアルコール関連問題啓発週間ですので、一緒に勉強しましょう。
アルコール量と分解時間。歳を取るとさらに危険
飲酒量とアルコールの分解にかかる時間には一定の目安があります。
アルコールの1単位は以下の通り。
- ビール中瓶またはロング缶:1本
- 日本酒:1合弱
- 焼酎ストレート:小コップ半分
- ウイスキー:ダブル1杯
- ワイン:小グラス2杯
- チューハイ:1缶
アルコールの分解にかかる時間は、男性の場合4時間×単位数、女性の場合は5時間×単位数で計算できます。
たとえば、男性がビール中瓶1本とチューハイ2缶を飲んだら、4時間×3単位=12時間。
つまり夜8時に飲み終わっても、アルコールが分解されるのは翌朝8時。以外に長いと感じたのではないでしょうか。
加齢で体内の水分量が減る高齢者は、血中のアルコール濃度が高まることから、さらに注意が必要です。
また、仮眠、サウナ、コーヒーなどの「酔い覚まし」は、何の解決策にもなりません。
まとめ
今さら言うことではありませんが、飲酒運転は絶対に駄目です。
被害者、そしてその家族を不幸にするだけでなく、自分自身もすべてを失ってしまいます。
会社は解雇されますし、家族も離れていくでしょう。
「飲んだら乗らない」は当然ですが、アルコール分解時間も考えて、たくさん飲んだときは翌日の運転も控えるようにしたいものです。
これからも永くお酒を楽しめるよう、酒量にも気をつけましょうね。