『定年入門』定年後の暮らし、なるほど!と納得できた3つのこと

2018-06-23

並んで散歩する老夫婦

定年前後の皆さん、こんにちは。

皆さんが抱える悩みや気になることを、私と一緒に解決していきましょう。

今回、高橋秀美さんの著書『定年入門』を読みましたので、その中で、なるほど!と感じた3つのことをまとめてみます。

退職すると当然、家にいる時間が長くなります。妻や犬と一緒に過ごす時間が長くなるわけです。

退職の先輩方がどのような生活をしているのか、どんなことに気をつけたら楽しい暮らしができるのか知りたいと思いました。

突然ヒマになると・・・

退職すると突然ヒマになります。

月曜日の朝も会社へ行く必要はないし、火曜日も水曜日も、当然土日も自由です。

この自由な状況になった時、図書館、ファミリーレストランを「新たな勤務先」にする元サラリーマンが非常に多くなるそうです。

朝一番から並んで、新聞や本を手に取り長時間居座る。大人しくしていれば問題ないのでしょうが、図書館の職員にクレームを言い出す始末。

「暇人は強者」です。何時間クレームを言い続けても何も問題ありません。この後の予定もないのですから。

でも、相手をする人は大変です。一人の相手を何時間もできるほど暇ではありません。

「責任者を呼べ!」なんて威張るクレーマーが増えると、図書館は昔ながらの会社になってしまいます。

男性には「予定表」が必要!?

女性は自由になって「新たな時間」を作れるが、男性は24時間から「引き算する時間」を作るそうです。

つまり、スケジュール表を埋めることに一生懸命になり、退職後に必要なのは教育(今日行く所がある)と教養(今日用事がある)なんて言い出します。

働いていないとマズイ、時計のような安定感を求める。まるで生活習慣病みたいですね。

サラリーマンのころは明日の予定が決まっていて、訪問先が苦手なところでも、「行きたくないなぁ」なんて言いながら予定があることで安心感はありました。

本当の自由を楽しむには訓練が必要かも知れません。

妻との関係は?

図書館、ファミリーレストランに「出勤」すれば別ですが、退職すると朝から晩まで家に居ることも多いでしょう。

これまで朝と晩、もしかしたら晩御飯だけ作れば良かった奥様は、退職の翌日から朝昼晩の御飯を作る必要があります。

「三食昼寝付きの粗大ごみ」なんて呼ばれる日がやってくるかも知れません。熟年離婚なんてことも他人事ではなくなります。

もし、家に居る時間が長いのであれば、家事の分担を考えるべきです。

思いつく家事として、掃除、洗濯、食器洗いがあると思いますが、まずは掃除から始めて、その後に食器洗いに挑戦するのが無難です。

洗濯には奥様のこだわりが強く、作業分担のつもりが間違えると怒られます。

突然二人で居る時間が増えると会話ができない、なんてこともありそうです。

その時は散歩をしましょう。二人で前を向いて歩く散歩は、向かい合わなくてもできる会話の手段です。

まとめ

この本は著者の高橋さん自身が「定年後」の方々にインタビューを行い、生の声を文書化されたものです。

肩の力が抜けた素直な言葉が並んでいます。

・在職中、今の会社、仕事が「合っていない」と思い続けていた

・プライドが次の仕事の可能性を狭める

・元気に動けるうちに遊んでおかないと稼いだお金も使えない

なるほどと思える言葉が沢山ありましたが、私が一番強く心に残ったのは、出版社の元女性編集長の言葉です。

「会社は人生ではありません」

そんなことは当たり前だ!と思いながら、「人生」になってしまっている男性は多いのですよね。

このあたり、女性に見習うべきかも知れません。